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遅れ馳せながら、7月1日のMRT「ペット・ラジオ診察室」のテーマは小型犬の「環軸亜脱臼症」についてでした。

<今日のワンコ>

●7歳雌のチワワ。「昨日の朝から身体を触ると痛がる。同居のキャバリアと同じケージに入っていた。」との主訴。頸を腹側に曲げると痛がるため、注意しながらレントゲン撮影。所見は第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)の背側環軸靱帯が伸展しており、これにより「環軸関節亜脱臼」と診断。

<環軸椎亜脱臼症>

●環軸椎亜脱臼症は、環軸関節の不安定症とも呼ばれる。通常小型犬に発生する。好発犬種はヨークシャー・テリア、チワワ、ラサ・アプソ、ポメラ二アンである。狆、トイ・プードル、ペキニーズ、ロットワイラー、ドーベルマン等も発症する。時に猫でも発症する。

●本症は環椎と軸椎が形成する関節異常に起因することが多い。後頭部や環椎、軸椎の骨折、あるいは靱帯の伸展や断裂で起こる場合もある。しかし、好発犬種が存在することから、環軸関節に関与する靱帯や関節包、骨格の先天的(遺伝的)異常が強く示唆される

●歯突起の異常形態や欠損、あるいは骨折なども「環軸関節不安定症」の原因となる。

●発症のきっかけは、「今日のワンコ」のように同居犬とのじゃれ合いや取っ組み合い、物や人への激突などである。過激な「遊び」には要注意である。いわんや、交通事故も。

●治療は、頸部のコルセット内科療法などの保存療法で奏効する場合が多い。保存療法に対して難治性であれば、手術を検討する

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