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11月4日(木)のMRT「ペット・ラジオ診察室」のテーマは「犬猫の生涯治療費・予防費」です。

<今日のワンコ>
 6歳の雑種犬の「バロン君」が右眼が開かないとのことで来院。結膜炎を呈し、角膜の検査で「キズ」もあり。結膜と瞬膜の裏側の異物検査を実施すると、瞬膜の裏側に約10mmの線虫「東洋眼虫」を確認。
●東洋眼虫はパキスタンで世界で初めて発見された。1956年に宮崎県と熊本県の犬から検出され、熊本県では人からも発見された。今ではかなり広範囲に分布し、人体例は30を超える。
●雄虫は7~12mm、雌虫は7~17mmm。虫体は虫体内で急速に発育。
中間宿主メマトイの類。メマトイが涙とともに幼虫を摂取すると、幼虫はメマトイの消化管→生殖器→口器を移行する間に体長2mmまで発育する。そして、メマトイのの採食(涙吸引)時に感染し、結膜嚢に達し、1ヶ月のうちに2回脱皮して成虫となる。
●治療は点眼麻酔を施し、瞬膜を反転して虫体を取り除く。結膜炎と角膜損傷の治療を行う。
●環境を考えて飼う必要があり、屋外は避ける。

<今日のテーマは「犬猫の生涯での出費」>
 最近、ペット保険会社の「ア二コム」が保険加入者を対象にネットでアンケート調査を実施してそれをまとめたものに、2003年に東京農工大学の林谷教授が発表した犬猫の平均寿命をかけることで算出された犬猫の生涯に渡っての出費を円グラフにして示した。
●犬の場合、1年間の総出費額に平均寿命である11.9歳をかけると、その生涯の総出費額は約296万円であった。
●犬の場合の出費別上位は1番が「フード・おやつ」が76万4千円(26%)、2番が「病気・ケガの治療費」の46万2千円(16%)、3番が「シャンプー・カット・トリミング」の39万4千円(13%)、4番が「ワクチン・フィラリアなどの予防費」が33万7千円(11%)、5番が「ペット保険」の32万8千円(11%)であった。
●「病気・ケガの治療費」と「ワクチン・フィラリアなどの予防費」を足した犬の生涯における動物病院での総出費額は約80万円であった。

○平均寿命が9.9歳である猫の場合、同様に算出した生涯の総出費額は約128万円であった。
○項目別では、1番が「フード・おやつ」で41万8千円(33%)、2番が「病気・ケガの治療費」で22万5千円(18%)、3番が「ペット保険料」で22万円(17%)、4番が「日用品」で17万9千円(14%)、5番が「ワクチン・健康診断などの予防費」が11万7千円(9%)であった。
○「病気・ケガの治療費」と「ワクチン・健康診断などの予防費」を足した猫の生涯における動物病院での総出費額は約34万円であった。

※犬猫の治療費で年間5万円以上の出費をした割合は、2008年が9.6%、2009年が17.6%、2010年が29.2%で、年々増加している。
※その理由として、①加齢に伴う通院回数の増加、②アレルギー体質のある動物の増加、③糖尿病や肥満など生活習慣病の増加などを挙げている。
※それに対応して、動物病院の獣医療の高度化と高額医療化が進んでいる。

 ペットも歳を取って病気になる確率が上がる。実際に病苦の状態にあるペットを病院に連れて行かず、放置しておくことはなかなかできない。予め「ペット預金」が必要である

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