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3月31日(木)のMRT「ペット・ラジオ診察室」のテーマは犬の「変形性骨関節症」と「変形性脊椎症」です。

<今回は骨格系の疾患>

変形性骨関節症
①変形性骨関節症は原因不明で加齢と共に増加する原発性のものと、股関節形成不全(股関節形成異常)、膝蓋骨脱臼、肘関節形成不全、骨軟骨症、レッグペルテス病などが原因となる続発性(二次性)がある。関節軟骨の変化で起こり、進行すれば関節周囲にも炎症を招き、関節液も貯留する。
②原発性骨関節症の好発犬種はラブラドール・リトリバー、ゴールデン・リトリバーなど大型犬が多い。
③肘、肩、膝、股関節など様々な関節に起こる。

変形性脊椎症
①原因不明で全ての犬種に起こるが、加齢が深く関与。特に大型犬では発生率が高くなる。
②特徴は椎体の腹側に棘状の骨が形成される。椎体同士がこの棘状突起が延びて癒合する(ブリッジ=橋)を形成する。重度になると椎体の背中側、すなわち脊髄側に異常な骨が形成されて脊髄が走行している脊柱管に迫り出すと直接、脊髄を刺激したり、圧迫するようになる。

症状
①関節痛(原発性骨関節症)。
②人間で言えば、腰が曲がって背が伸びない(変形性脊椎症)。
③脊髄や脊髄根の神経が圧迫された場合には麻痺も伴う(変形性脊椎症)。

治療と予防
①この2つの疾患は余程重度(関節鼠や脊柱管狭窄症)でなければ、外科的な処置は行わない。
②中高年齢になったら、健康診断でレントゲンを撮影して病変の有無を確認し、病変が存在すれば予防的手段を講ずる。
③肥満や過度の運動はリスクを高めるため、体重管理が重要である。
④痛みで運動をしたがらない場合には、肥満が助長され、筋力の低下も招くため、平らな所を短い距離で、日に数回、トータルでなるべく長い距離を歩かせることが重要である。
⑤爪やパッドの毛刈り、室内の敷物などを工夫し、滑らないような管理・気配りも大切である。
⑥鎮痛剤(最近の薬は長期服用しても副作用が少ない)を服用することも躊躇してはならない。
⑦グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントも考慮する。

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