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8月25日(木)のMRT「ペット・ラジオ診察室」のテーマは「犬の認知症・Part 1」でした。

●犬の認知症は「認知機能障害症候群」(CDS=Cognitive Dysfunction Syndrome)と言う。
●病態は欧米の先進国と同じと考えられているが、日本で問題となるのは主に日本犬系雑種と柴犬の認知症である。
●欧米では5~7歳からCDSとして問題視されているが、日本では13歳以下の報告は2002年の時点でなかった。
●人の認知症はアルツハイマー型(50%)、レビー小体型(20%)、脳血管型(15%)、前頭側頭型(ピック病、5%)に大別されるが、犬の認知症はアルツハイマー型に同じではないが類似するとされる。しかし、必ずしも十分な研究がなされていない。
●CDSで問題となるのは認知障害:攻撃性・室内での粗相・破壊行動・不服従・犬同士の攻撃性・過剰咆哮、恐怖症など。
※人の認知症の症状は脳の神経細胞の障害で起る記憶障害・見当識障害(時間や場所が判らない)・判断力低下・失語・失認・失行などの中核症状と、周囲との関わりで起る妄想・徘徊・暴言・暴力・幻覚・抑うつ・焦燥などの周辺症状(BSPD=認知症の行動障害と精神症状)がある。BPSDの誘因には身体疾患(感染症・脱水・便秘など)・薬物の副作用・不適切な環境やケアが挙げられる。
●日本では夜中から明け方の異常な鳴き声と無目的な放浪で、近所迷惑と飼い主の疲労困憊が大きな問題点である。
●脳にβ-アミロイドという蛋白質が蓄積して「老人斑」を形成し、神経繊維の内部および周囲に沈着して神経線維の刺激伝達を障害、これが脳の機能を低下させる。
●ペットフードメーカーであるヒルズのサイトに掲載されている内野富弥獣医師の研究成果の要点を以下に示す。
1.93例の平均年齢は16.0±1.8歳。
2.加齢に伴い犬、猫など様々な動物で見られるが、特に柴犬と日本犬系の雑種で多い。
3.93例中、日本犬系雑種が35例(37.6%)、次いで柴犬26例(28.0%)、マルチーズ8例(8.6%)、ヨークシャテリア5例(5.4%)、ダックスフント4例(4.3%)であった。
4.北海道犬および甲斐犬を加えた日本犬系の合計は93例中63例(67.7%)。
5.性別では雄が58例(62.4%)、去勢雄6例(6.5%)、雌19例(20.4%)、避妊雌10例(10.8%)。
6.雄64例(68.8%)、雌29例(31.2%)。
7.発症年齢は最少年齢は13歳、14歳から急増し16歳でピーク。17歳以上では生存数の急減。

次回は認知症の予防法について考えてみよう!!!

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