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8月15日(金)のMRTラジオ「ドクター・ヒデのワンニャン譚」は「犬猫が食べてはいけないもの」でした。

(藤崎):今日は犬・猫が食べてはいけないものについてお話します。

(戸高アナ):以前の放送でも異物の誤食についてはテーマになりましたよね。

(藤崎):若い犬で「急に元気食欲がなくなって吐いてる」というとまず考えるのが「異物」というくらい食べてしまう子は多いです。おもちゃやボール、石、竹串、お菓子のビニール袋、スポンジなどいろいろな物を飲み込みますが、中には飼い主さんの靴下、ピアスを呑み込んでしまう子もいます。飼い主さんの目の前で飲み込んだという場合には飲み込んでいる物やその形によって違いますが、吐かせたり内視鏡で摘出したりとすぐ対処することができますが、一番困るのが飲み込んだかも…?という場合です。実際家に帰ってよく探してみるとやっぱり落ちていたというケースも少なくありません。レントゲンに写る石や金属は飲み込んだかどうか確認することができますが、多くの場合はレントゲンでは写りません。また、飲み込んで時間が経ち腸で詰まってしまっているという場合には開腹手術で摘出する方法しかありません。

(戸高アナ):異物何度聞いても怖いですね。夏休みで犬を連れて出掛けたり、お孫さんが帰ってきたり・・・・・・今の時期要注意ですね。

(藤崎):食べ物でも食べてはいけない物があります。人が食べても問題ないのに犬・猫が食べるとよくない食べ物何か思い浮かびますか?

(戸高アナ):「たまねぎ」や「チョコレート」は有名ですよね。でもたまねぎを食べるとどうしていけないんですか?

(藤崎):たまねぎやネギ類の中に含まれるアリルプロピルジスルフィドとよばれる成分がヘモグロビンを酸化させることによりハインツ小体性貧血を引き起こします。この成分は加熱しても壊れないので調理していても食べさせてはいけません。犬種や個体差が非常に大きくたまねぎを食べてしまっても症状が出ない子もいれば、たまねぎを煮込んだスープを少量飲んだだけでも症状が出てしまう子もいて、日本犬は感受性が高いと言われています。

(戸高アナ):症状はどういった症状ですか?

(藤崎):赤血球が壊されて貧血になるため、元気食欲の低下、血色素尿(赤いおしっこ)、発熱などの症状がみられます。チョコレートは成分であるデオブロミンという成分が中毒の原因になります。中枢神経刺激作用があるため、嘔吐、下痢、落ち着きがないなどの症状から重度の場合には痙攣がおきることもあります。チョコレートだけでなくココアパウダーもテオブロミン含有 量が多いことから要注意です。お茶や珈琲、紅茶にもカフェインが含まれているため同様の症状がみられます。

(戸高アナ):他にはどういったものがありますか?

(藤崎):これからの時期「ぶどう」美味しいですが、犬猫には与えてはいけません!原因の成分は特定されていませんが、腎不全を引き起こすことが知られています。その他、キシリトールも低血糖や嘔吐、肝不全などの症状を引き起こします。また、α-リポ酸を含むサプリメントも猫で中毒が確認されているため注意が必要です。

(戸高アナ):人は食べても問題なくても犬・猫だと中毒を起こすもの、意外といろいろありますね。

(藤崎):『食べてはいけない物を届くところに置かない!』というのが重要ですね。

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