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「今週のCT症例」・その13

症例13 13歳 雑種猫
9ヶ月前に左乳腺に腫瘤を認めて切除手術を実施。病理検査の結果「乳腺癌」と診断された。6ヶ月前には同部位付近のリンパ節腫大が認められ乳腺癌の転移と診断されたため、リンパ節摘出および拡大切除を実施。
今回は右乳腺に腫瘤が認められ細胞診で乳腺腫瘍の可能性が考えられたため、切除手術を計画し、術前検査としてCT検査を実施。右乳腺およびリンパ節に腫瘍性の画像が認められ切除は可能と思われたが、腹腔内にあるリンパ節の腫大と筋肉内にも転移を疑う病変を認めた。すでに切除できない部位への転移が認められているため、切除手術は中止とした。

※本症例のように腫瘍の摘出手術を実施する際には、CT検査を実施することでレントゲン検査やエコー検査では確認できない小さな転移病変をチェックすることができ、手術適応かどうか判断することができる。また、猫の乳腺癌に対する難渋を改めて知らされた。

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