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「今週のCT症例」・その33

症例33
室内飼育の4歳雑種猫、お腹にしこりが突然できたとの主訴で来院。
触診とレントゲン検査にて右膁部に大きな腫瘤を認める。
精査のためCT検査を実施したところ腹壁ヘルニア(腹壁が破れて間から腹腔内臓器が出てくる病気)と診断され、脂肪組織の脱出が確認された。
手術ではCTの所見通り、腹壁の損傷が見られ、大網(腸を覆うようにあるヒダ状の脂肪組織)が脱出していたため、腹腔内に戻し腹壁を縫合した。
通常、腹壁ヘルニアは交通事故などで見られるが、室内飼育でも激しい衝撃が加わると腹壁ヘルニアになる可能性がある。
腫瘍との鑑別にはCT検査が有用であった。
※本症例はおとなしい性格のため、無麻酔下での術前CT検査の実施が可能であった。

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